教育魅力化チーム推進プログラム

2017年07月21日

 7月1日~3日に、海士町(島根県隠岐郡)を会場として「教育魅力化チーム推進プログラム~スタートアップ合宿~」を開催した。参加したのは、各市町で教育の魅力化や高校魅力化に取り組む教員、行政職員、地域住民、コーディネーターなど40名。

 島根県は、平成23年から離島・中山間地域高校魅力化活性化事業(島根県教育委員会)に取り組み、各町村で地域連携やコーディネーターの配置、生徒募集活動など様々な取り組みを行ってきた。そして今年度から、対象地域も離島・中山間地域だけでなく、県内沿線部に対象を広げ、高校魅力化のさらなる推進や、教育の魅力化に向けてさらなる進化を目指している。

 今回の合宿は、各市町村単位で高校魅力化、教育の魅力化を進めるにあって必要なビジョンやプロジェクト及びコアチームづくりに向けたスタートアップ合宿である。

 1日目は18時に会場である海士町マリンポートホテルに到着。当団体の代表理事水谷、共同代表岩本より合宿の目的を説明した後、隠岐國学習センターの豊田省吾氏と、株式会社巡の環の阿部裕志氏に進行のもとプログラムがスタートした。

 豊田氏より、ダニエル・キムの成功循環モデルを例に「結果の質」を求めるにはまずは「関係の質」を高めることが重要。「この合宿の成功につなげるために、全員でこの場をつくっていきましょう」と声掛けの後、参加者同士で自己紹介。その後、この合宿に来た目的などを意見を交わした。「学校と行政の協働の在り方とは?」「魅力化の共通認識が課題」「体制づくりが何より難しい」など、お互いの市町村の高校魅力化や教育魅力化事業の課題感を話しながら親睦を図った。   

 一夜明けて、2日目から各市町村に分かれての話し合いがスタート。ここからが本番である。各市町村ごとのチームで膝を突き合わせ、行政と学校やそれぞれの立場からの課題感を話し合った。現場では話し合いの時間が取れない場合も多い。合宿では、各チームに島根県職員や当団体のスタッフがサポーターメンバーとして入り、対話をしながら理解を深めていった。

 2日目の午後には、会場を隠岐國学習センターに移し、さらに議論を続けていく。また、議論を深めるヒントとして、島根県立隠岐島前高校に通う生徒に「生徒にとって魅力ある学びや環境とは」高校での経験を踏まえながら話をしてもらった。生徒の率直な声を聞きながら、各自治体や高校が魅力化事業を通じて、どんな育てたい生徒像といった視点で議論を深めていった。

 合宿もいよいよ後半。改めて、このチームで目指したい魅力化は何なのか、それを実現するために何が必要なのか、チームで今後取り組むプロジェクトについて考えを深めた。しかし、簡単にプロジェクトが決まることはない。最後まで悩みながら、膝を突き合わせながら、各地域ごとで本当に必要なことは何か、話し合いを重ねていった。

 3日目、それぞれのプロジェクトを発表し、この合宿が終わった。合宿を終えて、参加者の声を紹介する。「行政と校長でこんなに長い議論をしたのは初めてだったかもしれない。改めて”やるぞ!という覚悟が決まった(自治体参加者)」「高校だけの魅力化から、幼小中と一体となってやらなければならいないと感じているが、何から始めるかもっと考えなければ(おコーディネーター)」「いま、感じている課題が本当に課題なのかまだ議論したい(高校管理職)」「合宿で感じた熱をしっかりを持ち帰って現場をどう巻き込めばいいか(高校教員)」「まだまだ本気が足りない(自治体参加者)」

次は9月上旬に中間研修を実施する。まだ始まったばかりである。